名称関連 | 文化財名称 | 鉄印東大寺槌印 |
要録名称 | 鉄印東大寺槌印 | |
指定関連 | 指定区分・種類 | 重要文化財(考古資料) |
指定年月日 | 明治35年7月31日 (内務省告示 第55号) 国宝(旧) 昭和25年8月29日 文化財保護法施行により重要文化財 | |
所在地関連 | 所在地 | 防府市牟礼 |
所有者関連 | 所有者 | 宗教法人 阿弥陀寺 |
文治2年(1186)3月東大寺再興の議が起り、周防国をその造営の料国として東大寺の大勧進俊乗坊重源に国務の管理を一任せられた。
四月重源は周防の国府に下向し、その18日用材を求めるために工匠の陳和郷以下、番匠物部為里、桜島国宗等十余人を従えて杣山に入り杣始めの儀を行なった。この杣山は佐波川上流に当り、支流の三谷川と引谷川との落合うところに木屋所を設け、東大寺の任命した山行事職の橘奈良定がいて、杣山から伐出した材木を検査して極印を捺した。
奈良定の子孫はその後この地に定住して奈良定の姓を名乗り、山行事の職を世襲したが、徳川時代に至って東大寺との関係が薄くなるにおよび、八坂村の百姓になった。その家宝として伝えていた槌印を、寛文5年(1665)八坂村を領していた右田の毛利就信が求めて、東大寺と関係の深い阿弥陀寺に寄進したものである。
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