名称関連 | 文化財名称 | 上三原の田植ばやし |
要録名称 | 上三原の田植ばやし | |
指定関連 | 指定区分・種類 | 無形民俗文化財 |
指定年月日 | 昭和51年3月16日 (山口県教育委員会告示 第3号) 無形民俗文化財 | |
所在地関連 | 所在地 | 萩市 |
所有者関連 | 所有者 |
この芸能の起源は明白ではないが、益田氏が関ケ原の戦の後、この地に移封された折に移住した百姓が伝えたものといわれている。この踊は、当地方の小作人たちが地主の田植を行なう際に豊作を祈願したものであり、秋の祭礼にはその初穂を氏神に供えた。
途中で一時、中断されたが明治の末葉に氏神の神穀田の植付けの時の芸能として復活した。
囃しの種類は「綾」と称する道行きの囃しと、玉ごし、さねくり、打ち上げの植調子の三種類、都合四種類の囃しか方がある。この中、道行きの「綾」と最後の「打ち上げ」は「ユリ唄」である。
胴の「ばち」さばきは、数種類に分けられており複雑な「代かき」の様子を演じたものであるといわれる。
(1)衣装
ゆかた・花笠・たすき(5色)・面
(2)用具
下げ杖・ささら・男根・風呂鍬・松葉・ナエメゴ・天秤襷
本田ばやし前唄
エーひと調子植えよじゃなあいか
エーイエイヤアレコラ植えよじゃなあいか
本田はやし唄
清盛と云う人は世に名を残した
兵庫の築島と音戸の瀬戸を開いた
今日植える田主さのやかた眺むれば
八つ棟の蔵を建てたやかた眺むれば
面白い声がするあれは何の肥ら
恵美須大黒の俵まくる声じゃの
日は暮れるゆくや御前駒はどこに繋いだ
尾を越し谷を越しさんがり松につないだ
桃色の玉ぶさを桐の箱に入れての
思う様にまいらせよと桐の箱に入れの
きのうまでは友達今日は殿子なられた
せどの山の青しばが燃え立つ程に思へど
沖の瀬の泊り船はあれはどこの船やら
金の幕に打たれたう越後様の船じゃろ
馬乗りが三人通るどれがうちのむこやら
じまん錦ぢ紫き小刀差したがそうじゃけ
面白いものぞや富士の巻狩りはの
弓矢を揃ろえて富士の巻狩りはの
笠のはが揃ろたよ何笠が揃ろうた
京笠に伊勢笠に東笠が揃ろうた
宮島様の御ふしんにはどなたが棟領なされた
日田がたくみに武田がばんじょう両主が棟領なされた 以下略
本田はやし〆唄
エーゆりかけ早いが駒よ
エイーエイヤーこりゃ早いが駒よ
エー清盛りゃ夕日をまねく
エイエイヤーこりゃ夕日をまねく 以下略
ハー ウッサァ ウッサァ ウッサッサ・・・・・・・・・・・…
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