名称関連 | 文化財名称 | 木造平子重経(沙弥西仁)坐像 |
要録名称 | 木造平子重経(沙弥西仁)坐像 | |
指定関連 | 指定区分・種類 | 重要文化財(彫刻) |
指定年月日 | 平成4年6月22日 | |
所在地関連 | 所在地 | 山口市仁保下郷2910番地 |
所有者関連 | 所有者 | 宗教法人 源久寺 |
円頂、老貌、正面し、下衣(二重)の上に衲衣を着け、袈裟を懸け、左手膝前で掌を内にし、第1・3指を捻じ、第2指を伸し、右手腹前で掌を上にし、第1・2指を捻じて、他指をこれに副え、趺坐。
榧材、寄木造、彩色、玉眼嵌入、木寄、頭躰部を通じて左右二材を矧寄せ、頚部で割矧ぎして首を設ける。内刳。両肩を竪に矧ぎ、下腹部に矧木。両臂より先の袖部を矧付け、膝前は横木一材製。裳先を矧ぐ。両手は各袖内差込み矧付。左手第1・2指先、右手第2・3・4指先を矧付ける。両側袖先の地付部を矧ぐ(右側2材、左側1材製)。
後補部 下腹部矧木の一部。両袖部矧木。両手指先の矧木。右袖先地付部矧木、台座。
欠失部 裳先及び袖先の一部。
像高 87.6㎝
頂上~顎 25.3㎝
面幅 15.0㎝
耳張 18.2㎝
面奥 19.4㎝
臂張 5.2㎝
膝高 16.4㎝
膝張 68.8㎝
膝奥 56.1㎝
この本像は、平子重経自作と寺伝ではいっている。法躰ではあるが、鎌倉武士の精悍そのものの風貌をよくあらわしている。
平子重経は源頼朝に仕え、戦功によって仁保深野等六ヶ荘を賜り地頭として建久8年周防へ下国して仁保庄に居館を定め、他の五荘を支配していた。正治元年(1199)に源頼朝の霊牌安置の所として仁楽山源久寺を建立し、源家の繁昌長久の祈念道場とし、かつ平子家の菩提寺とした。かくして重経は領内経営に意を用いること28年間、よく惣領地頭の威名を四隣に示して三浦家の基を定めた。元仁元年(1224) 9月14日に没し源久寺に葬られた。法名を源久寺西仁大禅定門という。源久寺は以来平子家(後の仁保氏又三浦氏)の菩提所となり現在に至っている。
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