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文化財要録コンテンツ

名称関連文化財名称手鑑
要録名称手鑑
指定関連指定区分・種類書跡
指定年月日昭和53年3月31日(山口県教育委員会告示 第1号)
所在地関連所在地山口市春日町5-1(山口市歴史民俗資料館)
所有者関連所有者山口市


文化財詳細
時期及び場所

 伝光明皇后写経断簡を上限とし、江戸時代初期の文書を下限とする53名、64葉が収録され、天皇、親王、公家、僧侶、武家の筆蹟で構成される。

 本手鑑成立の事情は必ずしも明確ではないが、成立時期を類推させるものとして(10)、(11)、(12)、(14)、(17)、(18)、(20)、(29)、(33)、(37)の10通は内閣文庫所蔵「古証文」に収録されており、(37)は同じく内閣文庫所蔵「古今消息集」にも収録されている事実がある。従って、江戸時代「古証文」「古今消息集」の編者が本手鑑所収文書を閲覧していることが明らかである。しかも、(11)と同日付で宛名が異なる少弐頼尚施行状(白土新三郎宛)が保阪潤治氏蔵手鑑に収録されていること、出雲国の三沢少輔八郎宛の足利義昭御内書が両者に存在することなどから、本手鑑と保阪潤治氏所蔵手鑑との相互関連を類推することができる。すなわち、「古証文」が編集された後に、一連文書が本手鑑と保阪潤治氏所蔵手鑑に分割され成立したことが考えられる。

 以上から、成立は江戸時代中期~後期と考えられる。



目録

 収録文書の編年目録は下記のとおりである。

番号/名称/年月日

1/伝光明皇后写経断簡

2/伝慈鎮和尚筆蹟

3/伝明恵上人筆十六羅漢講式断簡/建保3年正月24日

4/明心願文断簡/正嘉元年4月1日

5/鎌倉将軍家(藤原頼嗣)下文/建長元年10月30日

6/後深草上皇宸筆消息/建長元年5月3日

7/伝伏見天皇和歌詠草

8/後宇多上皇院宣案/元亨元年11月13日

9/伝後伏見天皇宸筆消息

10/足利尊氏軍勢催促状 飯島小三郎宛/建武3年3月22日

11/少弐頼尚施行状 弓削田六郎入道宛/建武3年4月29日

12/藤原兼継軍忠状/建武3年7月 日

13/高師直奉書 厚東駿川権守宛/暦応5年2月3日

14/足利直冬感状/貞和7年2月21日

15/伝尊円法親王誌・和歌懐紙

16/伝後光厳天皇和歌懐紙

17/足利義詮勲功地宛行状/貞治元年11月2日

18/細川頼之感状 得屋遠江入道宛/永和2年閏7月8日

19/足利義政軍勢催促状 小早川又太郎宛/永和2年3月5日

20/足利義政感状 三沢彦四郎宛/永和2年11月10日

21/東福寺愚極礼才七言律誌

22/大徳寺東渓宗牧法語/永正5シ林鐘朔

23/伝聖護院門跡道興詩・和歌懐紙

24/伝聖護院門跡道増書状/永正5年6月10日

25/飛鳥井雅康書状

26/小倉季種和歌懐紙

27/伝尊鎮法親王詩・和歌詠草

28/三好長慶書状 堺南庄中宛/永正5年7月4日

29/大友宗麟書状 村上三郎九郎宛/永正5年3月21日

30/柳原資定書写「詠歌大概」/永録11年9月重陽前1日

31/六角承禎書状 一色式部少輔等宛/永録11年5月7日

32/足利義昭御内書 三沢少輔八郎宛/永録10月4日

33/武田信玄書状 東老軒宛/(元亀4年)2月16日

34/武田勝頼朱印状 毛利輝元宛/(天正4年)9月16日

35/武田勝頼書状 東老軒宛/永録11年10月24日

36/明智光秀家中法度案/天正9年12月4日

37/柴田勝家書状 真木嶋玄蕃頭宛/(天正11年)3月4日

38/毛利輝元書状 長束大蔵大輔宛/天正9年5月3日

39/天竜寺策彦周良筆張継「楓橋夜泊詩」

40/天竜寺策彦周良賛/天正9年元午小春初吉

41/大徳寺竜岳宗劉書状/天正9年7月25日

42/大徳寺竜岳宗劉法語

43/大徳寺竜岳宗劉法語

44/大徳寺竜岳宗劉法語

45/愛宕通福書状

46/伝応胤法親王和歌懐紙

47/伝豊臣秀吉筆蹟

48/昭高院門跡道澄書状/天正9年5月14日

49/昭高院門跡道澄書状 中山宰相中将宛/天正9年5月27日

50/近衛竜山書状 毛利輝元宛/天正9年12月24日

51/伝良恕法親王詩・和歌詠草

52/徳川秀忠御内書 平岩主計頭宛/天正9年2月26日

53/徳川秀忠御内書 中川修理宛/天正9年9月7日

54/徳川秀忠御内書 戸田采女宛/天正9年12月25日

55/慈胤法親王和歌懐紙

56/日野資勝和歌懐紙

57/近衛信尋書状

58/尊純法親王書状 吉羅侍従宛/天正9年弥生13日

59/尊純法親王書状 常光院和尚宛/天正9年3月23日

60/二条寛家和歌懐紙

61/某消息

62/武任・隆輔連署書状案/天正9年5月10日

63/武任書状案 吉田若狭守・伊田美作守宛/天正9年5月10日

64/某書状



員数
一帖

由来及び沿革
 萬代家は、江戸時代以来醤油醸造を家業としており、現当主萬代亀四郎氏は8代目である。本手鑑の入手の経緯は不明確であるが、萬代家6代の利七の時代に購入されたと推定される。明治年間に編纂された「正閏史料」に本手鑑の高師直奉書が萬代利七蔵として収蔵されているので、少なくとも明治時代には萬代家に伝わっていた。

品質及び形状

【品質及び形状】

萬代墨書、法帖仕立、1帖(20折)

【寸法】

縦40cm、横50cm




地図



画像
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