名称関連 | 文化財名称 | 心光寺古墳出土品 |
要録名称 | 心光寺古墳出土品 新羅系陶質土器 鉄鏃 鉄刀子 耳環 鉄刀 鉄鎚 馬具(轡) 棒状鉄器片 | |
指定関連 | 指定区分・種類 | 考古資料 |
指定年月日 | 昭和55年4月11日 (山口県教育委員会告示 第2号) | |
所在地関連 | 所在地 | 下関市長府川端1-2-5(下関市立長府博物館) |
所有者関連 | 所有者 | 下関市 |
(新羅系陶質土器) 四個
(鉄鏃) 一一本
(鉄刀子) 一口
(耳環) 一個
(鉄刀) 二口
(鉄鎚) 一個
(馬具<轡> 一組
(棒状鉄器片) 五片
(1) 新羅系陶質土器 4個
番号/器形/口径(cm)/器高(cm)/品質・形状等
1/器蓋/10.5/4.4/胎土に雲母を含み、全体に黒味がかった青灰色。ロクロは左回転。天井部内面に鉄銹付着。
2/器蓋/11.0/4.8/胎土は1と類似。ロクロは左回転。口縁部の製作タッチも1と類似。
3/器蓋/12.8/3.6/胎土に石英粒を含み、全体に灰色を帯びる。ロクロは整形で右回転、調整で左回転。
4/器身/9.7(受部径12.0)/4.4/胎土に細かい黒色粒を含み、全体に黒色を帯びる。ロクロは左回転。
1・2・4は胎土・形状等が類似し、同一の工人・同一窯の産と思われる。3は胎土・形状が他とは異なり、工人・生産窯の違いを感じさせる。
(2) 鉄鏃 11本
身部が断面三角形で、片面に鎬が通る鎬造鑿箭式に属するもの3本。平造圭頭鑿箭式と呼ばれるもの1本。茎に木質が銹着しているのかつぎから茎にかけての破片2本。4本の鏃が銹着して一塊となっている平造五角形式と呼ばれるもの1本。
(3) 鉄刀子 1口
身部から茎にかけての破片で、現在長55cm、身幅1.0~1.3cm。茎部に木質が銹着。
(4) 耳環 1個
外法径 3.0cm、内法径 1.7cm、断面径 6.5mm、突合部間隙幅 2.5~3.0mm。銅地金張。一部に銹化が認められるが、金筒の遺存度は良好。
(5) 鉄刀 2口
①現存長30.0cm、茎長17.0cm、刀身幅4.0cm、茎幅2.5cm、鍔の長径9.0cm(推定)、短径7.5cm(推定)……茎に2個の目釘穴があり、刀身は断面三角形で関は片関である。関部には鞘の小口金具が銹着する。鍔は倒卵型で、方形の透孔があく。
②現存長21.5cm、茎長19.0cm(推定)、刀身幅4.0cm、茎幅2.5cm 鍔の長径9.0cm(推定)、短茎7.5cm(推定)……刀身は断面三角形で関は片関である。関部には鞘の小口金具が銹着している。鍔は楕円形で透孔の存否は不明。
(6) 鉄鎚 1個
縦20cm、横4.0cm、厚さ4.0cmの直方体、下端は中央部がやや突出して丸味をもち、上端は平らに作られている。鎚の中央部には柄を装着するために縦3.6cm、横2.0cmの長方形の孔がうがたれている。柄は鉄製で、一部は孔中に残存している。
(7) 馬具(轡) 1組
銜、引手、鏡板からなる。いずれも丸鉄棒を曲げて作った簡単なものである。銜は径9~10mmの丸鉄棒2本を環を作って連ねたもので、全長20cmの二連式である。引手は径9~10mmの丸鉄棒を使用し、両端を曲げて環をつくり、銜に連結している。鏡板は、銜、引手と同様に丸鉄棒を円形に曲げて作った素環で、立聞の存否は不明である。鏡板の直径は7.5cm。
(8) 棒状鉄器片 5片
現存長22.5cmと同19.5cmとの二つに復元でき、断面はともに矩形である。
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