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文化財要録コンテンツ

名称関連文化財名称西圓寺本堂・山門 付 棟札一枚
要録名称

西圓寺本堂・山門 2棟

付 棟札 1枚

指定関連指定区分・種類建造物
指定年月日

昭和57年4月16日(山口県教育委員会告示 第1号)

平成18年3月31日追加指定

所在地関連所在地長門市仙崎字六浦2118番地の1
所有者関連所有者宗教法人 西圓寺


文化財詳細
制作等の年代又は時代
(本堂)文政8乙酉(1825)年6月27日 (山門)18世紀末

員数

西圓寺本堂・山門 2棟

付 棟札 1枚



構造及び形式

(1)構造・形式・規模など

(本堂)

桁行 23.99m 梁間 15.86m

浄土宗寺院ではあるが、方丈形で向拝はない。入口は正面中央でなく、本堂左右両端にとり、それぞれ善男入口、善女入口とする特異な形式をもつ。入母屋造瓦葺。

(山門)

三間二重門 正面向拝一間付。

下層は前後唐破風付、上層は入母屋造本瓦葺。

(付 棟札一枚)

高さ132.6cm、幅最大23cm

(2)概要

(本堂)

ア 基壇 葛石一段。

イ 礎石 布切石。

ウ 軸部 面取角柱、腰長押、内法長押、飛貫。

エ 来迎柱 出組、つり仏壇(天蓋)

オ 軒 二軒、角繁垂木、隅木一本。

地垂木、飛檐垂木とも繰型あり。

カ 妻飾 扠首、扠首束は大瓶束のように丸い。かぶら懸魚。虹梁は大斗枠と中備である蟇股で支える。

キ 材質 欅

(山門)

ア 基壇 切石雨葛一段

イ 礎石 切岩切石、地覆石あり、礎盤をおく。

ウ 軸部 下層は円柱12本上下粽付、中央間解放、左右及び側面腰板壁格狭間彫刻あり。内法貫、頭貫、頭貫先に象鼻あり、台輪をめぐらす。

上層は円柱10本、上粽付、頭貫、頭貫先に象鼻あり。台輪。

エ 組物 下層は拾斗(巻斗)付枠肘木、出三斗実肘木付。

上層は平三斗実肘木。

オ 中備 下層は中央のみ蟇股、側面は中柱上に蟇股をおくも中備なし。上層は中央間のみ蟇股をおく。

カ 天井 下層は中央間は唐破風の茨垂木を化粧屋根裏形として通す。左右は化粧屋根裏天井。

キ 軒 下層は疎垂木角一軒。垂木鼻に繰形あり。中央間向唐破風、桁高を虹梁型とする。大瓶束(角几帳面付)

上層は疎垂木角一軒、垂木鼻繰形あり。

ク 妻飾 虹梁、大瓶束。

ケ 縁 四方に切目縁をめぐらす。倒蓮花。匂欄。

コ その他 下層は内法貫に筬欄間、出入口上部に花頭形付きとする。

上層は中央にかんぬき扉、左右に花頭窓あり。

サ 材質 欅

(付 棟札一枚)

材質は松で、上から同材、同規模の板で覆われている。



参考情報関連
参考情報

(本堂棟札の墨書)

本慶山天龍院西圓寺再建

文政八乙酉六月廿七日上棟

  伏願

寺門清寧 道場具足

常転法輪 仏化無窮

 当寺第十一世徳連社元誉法道欽白

  都料匠 須佐邑  村岡安右ヱ門秀周

  総監宰 大日比浦十一代目

                上利伝右征門常守

                 同 伝丘征蓮住

                 同 武右ヱ門勝年




地図



画像
<西圓寺本堂・山門 付 棟札一枚>関連画像001(オリジナル画像表示リンク)<西圓寺本堂・山門 付 棟札一枚>関連画像002(オリジナル画像表示リンク)<西圓寺本堂・山門 付 棟札一枚>関連画像003(オリジナル画像表示リンク)

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