名称関連 | 文化財名称 | 防府天満宮の石大鳥居 |
要録名称 | 防府天満宮の石大鳥居 1基 | |
指定関連 | 指定区分・種類 | 建造物 |
指定年月日 | 昭和59年11月2日(山口県教育委員会告示 第3号) | |
所在地関連 | 所在地 | 防府市松崎町69番地 |
所有者関連 | 所有者 | 宗教法人 防府天満宮 |
【法量、材質、形状及び特徴】
法量 最高高さ 619.0cm 中央部高さ 578.2cm 柱間内側最大幅 443.0cm 笠木総長 732.0cm 貫下高さ 437.0cm 柱間内側(貫部)幅 386.0cm
材質 花南岩製(産地不明)
形状及び特徴
防府天満宮の一の鳥居として、参道入口に建つ。前の道路は旧山陽道。江戸時代初期の建立の鳥居としては、古い形状をよく備え、古風である。特徴として、次のことがあげられる。
(1)鳥居の高さに比べて柱間が広く、全形のプロポーションとして重厚で安定した感じを与える。柱の状況から当初は地表面が現位置よりも約45cm高かったと思われる。
(2)笠木を一石で造り、その厚さが両端と中央でほとんど同じで、いわゆる反増が顕著でない。
(3)笠木、島木の両端が地面に対して垂直に切られている。このような切り方を水切りともいう。
(4)笠木と島木(一石)は、柱の外側部分から強く反り上がる。
(5)笠木と島木は一石で作られている。
(6)柱が太く(柱間比1:7)転びが少ない。柱は円柱状で、上部において粽状にややすぼむ。
鳥居の形式としては、一般的な明神鳥居の形式に入るが、柱脚には礎盤がなく、掘立て柱形式をとる。
また、近世初期の明神鳥居の多くが、笠木と島木がともに襷切り(斜め切り)或いは笠木が襷切りで島木が水切り(垂直切り)になっているのに対して、防府天満宮の鳥居は、笠木と島木がともに水切りとなっており、さらに笠木が反増になっておらず、中世以前の形式をよく残している。
正面向って右柱
「當國大守大江朝臣秀就公御建立奉行益田玄蕃頭藤原元祥防府代官雑賀三郎兵衛藤原元相 原権左衛門尉源元勝」
正面向って左柱
「宮司大専坊誉執行圓楽坊良英 寛永六年己巳十月吉祥日 石大工薩州住吉賀兵衛尉同小工讃刕塩飽嶋住民五人肝煎同國住人宮本吉右衛門尉」
額来
「天神宮」
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