名称関連 | 文化財名称 | 沖ノ山出土の中国古銭及び埋納甕 |
要録名称 | 沖ノ山出土の中国古銭及び埋納甕 中国古銭(半両銭17枚及び五銖銭78枚) 無文土器系甕形土器 付 半両銭・五銖銭元文5年掘出覚 | |
指定関連 | 指定区分・種類 | 考古資料 |
指定年月日 | 昭和60年10月29日(山口県教育委員会告示 第4号) | |
所在地関連 | 所在地 | 宇部市琴芝一丁目1-33(宇部市立図書館寄託) |
所有者関連 | 所有者 | 財団法人 渡辺翁記念文化協会 |
(中国古銭) 九五枚
(無文土器系甕形土器) 一個
(半両銭・五銖銭元文5年掘出覚) 一通
【品質・形状及び寸法】
(1)無文土器系甕形土器(ほぼ完形品)
器高 20.56㎝
口径 12.45㎝
底径 8.12㎝
(2)半両銭 四銖半両銭(径2.35㎝~2.45㎝)
五銖銭―穿上横文五銖銭(径2.4㎝~2.6㎝)
赤側五銖銭(径2.2㎝~2.4㎝)
穿下半星五銖銭(径2.4㎝)
材質 銅製
(発見とその後の経緯)
宇部市の南西、現在島・鵜の島などの地名の残る一帯は、昔は小島が浮かび江戸時代には沖の山と称する砂嘴が延びていて入海になっていた。
江戸期には厚狭郡小串村と呼ばれ福原家の給領地であり、17世紀中頃までにはすでに入海は干拓が徐々に進み沖の山は陸つづきになっていた様子である。
発見の状況を記す福原家文書によれば元文五年(1740)小串村嶋の百姓市左衛門という者が沖ノ山の松浜にて銭のつまった甕を発見している。
市左衛門は庄屋を通して邑主福原元貞公にこれを献上し、以後この甕と銅銭は福原家の家宝として代々受け継がれ、現在(財)渡辺翁記念文化協会の所蔵となり、寄託されて宇部市立図書館に保管されている。
昭和43年宇部市から刊行された宇部市域遺跡群学術調査研究報告『宇部の遺跡』で佐伯敬紀・中村博之両氏によって初めて学術資料として紹介された。
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