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2020/03/18 【こぼれ話】登録有形文化財(建造物)の写真撮影の舞台裏

 昨年度から「山口県の文化財」に登録有形文化財(建造物)の掲載作業を始めました。そして、今年度末までの2か年で7割強を掲載することができました。

 登録有形文化財(建造物)のページに掲載された文章や写真は、原則として職員が作成・撮影しています。ほぼ、書き下ろし・撮り下ろしです。写真は1案件につき2から4枚としていますので、これまでに200枚以上の写真を撮影・掲載したことになります。

 ここでは、写真撮影の舞台裏を三つほど少し紹介したいと思います。

 まずは、天候と写真の関係です(左の写真)。
 曇りのときは影が目立たないため、全体がよく見えます。いっぽう、どうしてもコントラストに乏しい写真になるうえ、背景が白っぽくなってしまいます。これに対し、晴天のときは空が青々として美しい背景となりますが、影がくっきりと出てしまうため、細部が見えにくくなります。

 一番いい条件は、背景となる方向の空は晴天だが、太陽の周りに雲が適度にかかっている、という状態です。また、日が傾く15時以降は、光の色がオレンジ色を帯びてくるので好ましくありません。
 しかし、これらの条件を満たす機会にはなかなか巡り合えません。天気予報を見ながら出張予定を決めるのですが、天気相手では思い通りにいかないのです。

 また、撮影の際の角度も建物の印象を大きく変えます(右の写真)。正面から撮ったものと少し斜め方向から撮ったものとでは、印象がずいぶん異なります。

 どちらかと言えば、斜め方向から撮影した写真は立体感が出やすく、さらに、一目で建造物の特徴をとらえやすい傾向にあります。学術的には、正面写真が重要ですので、たくさんの写真を使えるときは、正面から撮った写真も採用しますが、掲載する数が限られているときは、斜め方向の写真を優先するようにしています。

 撮影時、いつもこちらの思うような角度・位置で撮影できるかと言えば、当然そうはいきません。
 隣に別の建物があるため、斜めからはうまく取れず、向かい側にも建物があって正面からも撮りづらい時もあります。
 旧岩国税務署は、周辺の条件から、建物にかなり近づいて撮影せざるを得ませんでした。そうすると、どうしても少しゆがんだ写真になってしまいます(右の写真)。
 写真のゆがみや色調を補正する便利なソフトもありますが、私たちの手元にはないため、アナログ的な撮影技術が頼りです。

 Webに掲載する写真を撮影するときは、デジカメを片手に建物の周囲を回り、一目で建物の特徴が分かるようなカットを探します。それから、空の様子や周囲を見て、少し待てば条件が良くなりそうなときは、しばらく待機したうえでシャッターを切ります。

 次に、登録有形文化財(建造物)のページの写真を見るとき、今回のトピックスを頭に入れておくと、これまでとは違った見方ができるかもしれません。
 なお、登録有形文化財(建造物)のデータの掲載は、少しペースを落としますが、来年度以降も続きます。

 これからも「山口県の文化財」を温かく見守ってください。  (ι)



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